オーナーズインタビュー 磯貝さんファミリー

このコーナーでは、マイホームを購入された方の新居にお邪魔して、住宅購入にまつわるさまざまな体験談をうかがっています。納得のマイホームを手に入れた方々の生の声を、皆さんのこれからの住宅購入に役立ててください。

もう一度建てても、同じ家になると思います。磯貝さんファミリー 磯貝さんファミリー
磯貝さんファミリー 磯貝さんファミリー
磯貝さんファミリー

今回はご夫婦と姪御さん、そして犬3匹が暮らす磯貝さんのお宅にお邪魔しました。昨年帰国されるまで、20年以上アメリカで生活されていたという磯貝さん。長い間アメリカの家や暮らし方を経験されてきたお2人は、横浜にどんな家を建てられたのでしょうか。

最初の情報収集はインターネットでした


白とグレーを基調とした外観はシンプルでスタイリッシュ
白とグレーを基調とした外観はシンプルでスタイリッシュ

 アメリカにお住まいだった磯貝さんが日本に家を探しはじめたのは、2004年の6月頃のことでした。最初はインターネットで物件情報を検索していたそうですが、「そのときはまだ、横浜に地域をしぼって考えていたわけではないんです」とのことでした。横浜以外に世田谷、目黒など東京都内の物件もご覧になっていたそうです。「いろいろと情報を見ているうちに、家族3人と3匹の犬が暮らす広さを考えると、都内では難しいということが分かってきました」とご主人。アメリカでも海の近くにお住まいだったことから、鎌倉なども検討されたという磯貝さんですが、都内に出るのにもある程度便利なことを考慮して、最終的に横浜を選択されました。ご主人は「この土地は高台という点が気に入りました。貿易の仕事をしているので、横浜は港が近いのも良いですね」と話してくださいました。

大和住販を選んだ理由は、対応のよさと安心感です


約15畳のリビング。ソファやサイドテーブルを置く場所をあら
かじめ考えて造られている
約15畳のリビング。ソファやサイドテーブル
を置く場所をあら かじめ考えて造られている
 アメリカでは何度も不動産売買の経験があったという磯貝さんご夫妻は、不動産売買制度の日米間の大きな違いに不安を感じていたそうです。「日本にはアメリカのエスクローのように、取り引きの安全性を保証するしっかりとした仲介システムがないので、正直心配でした」とご主人。それでも「横浜に地域をしぼったときに、大和住販にお願いすることに決めました」とおっしゃるご主人にその理由をお伺いしてみると、「大和住販は対応がよかったですし、大きい会社なので取り引きの際にも安心だろうと思ったんです」とのこと。奥さまも「営業さんをはじめ、大和住販の方はみんなよくしてくれました」と話してくださいました。
 メールでやりとりを続けながら、土地探しを進められた磯貝さんですが、出張などで日本に来るときにしか、実際に物件を見る機会はありませんでした。「でも、大和住販さんの案内だけで15ヶ所ぐらい見に行きましたよ」とご主人。この土地を最初にご覧になったときは、まだ他に、もっといいところがあるのでは、と考えてすぐには決断しなかったそうです。「最初に見てから決めるまで、4カ月ぐらいあったんですが、その間に売れてしまわなかったのは、縁かもしれませんね」。

すべて自分で決めていきました


奥さまが「とても使いやすい」とおっしゃる広々としたオール
電化のキッチン
奥さまが「とても使いやすい」とおっしゃる
広々としたオール 電化のキッチン
 2004年11月に土地を購入された磯貝さんは、アメリカでのお仕事の引き継ぎや、日本に戻られるためのさまざまな手続きや準備など、とてもお忙しい毎日送られいていました。そんな中にあって、ご主人は新居の設計をほとんどすべてご自分で手掛けられたとのことでした。「法律や構造のことまではよくわかりませんが、どんな家にしたかいというイメージは、最初からしっかり持っていました」とおっしゃるご主人は、間取りはもちろん、使用する素材、窓の大きさや高さ、電気のスイッチの位置に至るまで数センチ単位で、ご自分で指示されたそうです。


スタイリッシュで清潔感のあるダイ二ング。奥さまが手掛ける
というインテリアも素晴らしい
スタイリッシュで清潔感のあるダイ二ング。
奥さまが手掛ける というインテリアも素晴らしい
 

 しかし、2005年の4月に着工を迎えてからも、お引っ越しギリギリまでアメリカで暮らしていた磯貝さんには、建設の進み具合を見る機会はほとんどなかったといいます。「建てている間に見に来られたのは、たった3回だけで、4回目に見たのは引っ越しのときなんですよ」とお2人。「気にはなりましたけど、工務店も信頼できる人だったので」とおっしゃるのはご主人。奥さまは「途中で見て細かく指示する機会がほとんどなかったのに、本当によく出来たなと思います」と、笑顔で話してくださいました。



いちばんのこだわりは“快適さ”です

ご夫妻の寝室は広さ16畳ほど。ソファやテレビを置いても十分
なゆとりがある ご夫妻の寝室は広さ16畳ほど。ソファやテレビを置いても十分
なゆとりがある
ご夫妻の寝室は広さ16畳ほど。ソファ
やテレビを置いても十分 なゆとりがある
 そんな磯貝さんのお宅は、約71坪という広い土地に建つ4LDK。ご主人によると「日本の在来工法で建てた家でありながら、アメリカ的なところがあると思います」というその建物には、注文住宅だけあって、磯貝さんの暮らしに合わせた工夫や、こだわりが随所に感じられます。
 まずは1階のLDKとご主人の部屋。29畳ほどある広いLDKは「置きたい家具や飾りたい絵などもすべて考慮に入れて、部屋の大きさや窓の位置などを決めていきました」というご主人の言葉どおり、ダイ二ングもリビングも、家具などすべてがピッタリと収まっていて、無駄のない落ち着いた空間になっています。オール電化の広々としたキッチンも設計はご主人。奥さまは「私はとくに何も注文を付けなかったんですが、とても使いやすいですよ」とのことでした。
 2階はご夫妻の寝室と姪御さんの部屋、来客用の寝室という3部屋。16畳ほどのご夫婦の寝室の隣には専用のシャワールームと洗面所が設けられています。これはご夫妻がアメリカでの暮らしの中で、ぜひ必要だと感じて作られたのだそうです。ここでもご主人は「地震には慣れていないこともあり、家具が倒れるのが恐いので、ほとんどすべて作り付けにしているんですよ」と、こだわりを語ってくださいました。

天井高140cmの犬たちの部屋。ケージや荷物を置いても、3匹が過ごすのに十分な広さがある
天井高140cmの犬たちの部屋。
ケージや荷物を置いても、3匹が
過ごすのに十分な広さがある

 
 そして、まさに注文住宅ならではといえるのが、犬たちの部屋。「高さ140cm以下の空間は、容積率に含まれないということを知り、ガレージと2階との間の空間に、140cmギリギリの犬のための部屋を作ったんです」とのこと。天井は低いもののかなりの広さがあり、犬嫌いの来客があるときなどに、3匹の犬たちの部屋になるほか、収納としても活用されているようでした。
 さらに、360度ぐるりと横浜の景色を見渡せる屋上にも、洗濯物が外から見えないように、また、万が一にも犬が飛び出してしまうことがないようにという理由から、壁を高くするという配慮がなされていました。
 このようにさまざまな快適に暮らすための工夫を凝らしていながら、全体としてまったく奇をてらった印象のない磯貝さんのお宅。拝見していて「家の快適さというのは、入って来た人をびっくりさせるような奇抜さではなく、何がいいとは言えないような、ただそこに居たくなるようなものだと思っています」というご主人の考えが貫かれているのが感じられました。

もう一度建てても、同じ家になると思います


お庭には広いウッドデッキが造られ、奥にはヤシの木が揺れる
お庭には広いウッドデッキが造られ、
奥にはヤシの木が揺れる
 磯貝さんがご新居での生活をスタートしたのは2005年9月のこと。引っ越して来られたときは、まだ敷地の中に家だけが建っている状態で、外構は何も出来上がっていなかったのだそうです。「より家への愛着が湧くかなと思って、庭の石は自分たちで敷いたんですよ」と話してくださったご主人。現在庭には、きれいに石が敷き詰められ、ヤシの木の植栽が明るい印象です。
 この家に暮らしての感想をうかがうと、お2人とも「満足しています」と答えてくださった磯貝さん。奥さまが「何か、もっとこうしておけばよかったと思うところはある?」と訊ねると、ご主人の答えはいつも「ない」なのだとか。
 「アメリカでも家を持った経験はありますが、自分で建てたのは初めてなので、やはり愛着がありますね」と話してくださった主人。最後に「この土地にもう一度家を建てたとしても、またこの家と同じ家になると思います」とおっしゃったご主人の言葉からは、これまでいろいろな家に住われた経験を生かして、快適さを追求して造り上げた家への愛着と満足が、よく伝わってきました。

お話をうかがって・・・

 磯貝さんはアメリカにお住まいのまま、インターネットなどで情報収集を重ね、注文住宅を建てられたというとても珍しいケースでした。お話をうかがって、今回建てられた家の造りの面だけでなく、家での過ごし方、快適さについての考え方なども、長かったアメリカでの生活から大きな影響を受けていらっしゃるのだな、と感じました。ご主人が「アメリカの人たちは、とても多くの時間を家で過ごし家での時間を大切にしている。日本ももっとそうなればいいのに」と話してくださったのがとても印象的でした。

プロとして、最大のご協力をします
 アメリカにお住まいだった磯貝さまとは、最初はメールでのやりとりがほとんどでした。時差の関係で急いでお伝えしたいことをなかなか伝えられなかったり、現地をご案内する機会が少なかったりと、難しい点もありました。でも、お会いするとアメリカの興味深いお話を聞かせてくださって、本当に楽しかったです。
 磯貝さまは広めの土地をご希望でしたが、そこだけ大きな敷地というのは周囲とのバランスの中で不自然になる場合もあるため、お探しする際は周囲の環境にも気を遣いました。ご購入いただいた土地は、近隣に広い敷地が多く、その点でもお勧めできました。また、港を見渡せる高台だった点も、横浜らしいところをと希望されていた磯貝さまのイメージに近かったと思います。完成したお宅にお邪魔した際、記念に撮らせていただいた写真は、今も会社の机の上に飾っています。
 不動産の世界は、一般の皆さまには理解しづらいことも多いと思います。だからこそ、プロである私たちがしっかりサポートしないといけないと思っています。家はどなたにとっても大きな買い物ですので、絶対に失敗させないように、いつも最大のご協力をさせていただきます。