母と3人で住むことを考えての購入でした

向山さんもご覧になってすぐ気に入ったと
いう白を基調とした外観は、明るくてお洒落
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ご購入以前、現在と同じ田園都市線沿線の賃貸住宅にお住まいだったという向山さんご夫婦。今回ご購入を考えられたきっかけをうかがうと「父が亡くなったため、それまで両親が住んでいた八王子のマンションを売って、いずれ母と一緒に住める家を買おうということになったんです」と語ってくださったご主人。
お母さまとの同居が前提のため、向山さんは3階建ての家をご希望でした。「両親は分譲マンション住まいだったんですが、管理費がどんどん上がってしまったという経験もありましたし、長い目で見たときの建て替えの際の大変さなども考えると、一戸建ての方が良いだろうということで、最初からマンションは考えませんでした」とのこと。「3階建ての家で、2階にリビングがあり、1階に母の部屋、3階が夫婦のスペースというようにそれぞれ独立性を保てるのが理想でした」。その他に向山さんがご新居の条件とされたのが、田園都市線沿線であること、駅からの距離が徒歩30分以内で坂が少ないこと、駐車スペースがあることなどでした。
「最初にインターネットで物件情報を一通りチェックして、不動産会社に相談してみることにしました」とおっしゃる向山さんが訪れたのは、大和住販でした。「ラジオで名前を聞いていたので何となく安心感があって大和住販に行ったんですが、最初からとても丁寧に対応してくれました」。
担当営業さんは母を迎えに行ってくれたんです
「最初は母が住んでいるマンションを売ってから、新しい家を購入しようと考えていました」とおっしゃるご主人。しかし、それには購入したい物件が見つかったときにちょうどいいタイミングでマンションが売却できるとは限らないこと、また、先にマンションを売ってしまうとお母さまのとりあえずの引っ越し先を確保しなくてはならないこと、といった問題がありました。「そこで大和住販の担当の営業さんに相談したところ、金利や販売価格が上昇傾向にあるという背景を考えると、金利が低く相場が上がる前に購入を決めて、マンションの売却は焦って安い価格で手放すことがないよう、落ち着いて進めた方がいいということになりました」とご主人。不動産会社の担当者のアドバイスを受けながら、購入計画を進めていたことを明かしてくださいました。
向山さんは、ご夫婦で5件ほどの物件をご覧になり、最後まで候補に残った現在のお住まいともう1件を、最後にお母さまと一緒にご覧になって決断を下されました。「一緒に暮らすことになる母と3人で見に行って、最終的な決定をしようと考えていたんですが、母と物件を見に行く日、営業さんがわざわざ八王子まで母を迎えに行ってくれたんですよ」と話してくださったご主人。「母はこちらまで出てくるだけでも大変なので、本当に助かりました」と、とても感謝されているご様子でした。
個性的な形も気に入りました

2階のLDKと洋室は、このように引き戸を開
けておくと17畳を超える1つの広い空間になる
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2件に絞られた最終候補から、現在のお住まいを選ばれた向山さんですが、ご主人によると「もう1件の方が価格も少し安く、建物だけの条件はとても良かったので、図面を見ながら結構迷ったんですよ」とのこと。最終的に決断のポイントとなったのは立地でした。「もう1件はすぐ隣が高速道路だったんです。図面などで見て分かっているつもりだったんですが、実際に見てみると3階の窓を開けると触れそうなほどで、やっぱり近すぎるという判断になりました」と決断の経緯を説明してくださったご主人。「現地に足を運ぶことは本当に大切だと思いまし
LDKには向山さんのセンスをうかが
わせる和風のオブジェが飾られている |
た」と、実感を込めて語ってくださいました。
一方、現在のお住まいについては、「オシャレな外観もひと目見て気に入りましたし、建物や部屋の個性的な形も、図面を見てイメージしたとおりでした」とご主人。その個性的な形とは、三角形のこと。実は向山さんのご新居は、交差点に面した三角形の角地に建てられていて、その地形を活かすため、建物が三角形に近い形をしているのです。「使い勝手などを考えると、最初はどうかなと思うところもありました」とおっしゃるご主人ですが、「他の部分が自分たちの条件に良く合っていましたし、三角形の部屋というのも人と同じよりなかなか個性があっていいなと思って決めました」と、家の特徴を個性としてとらえ、気に入られたことが決断に繋がったことを語ってくださいました。さらにご主人は「駐車場が屋根付きだったこともポイントだったと思います」ともう1つの決め手も明かしてくださいました。
家具などの配置を工夫しています

空間に無駄が出ないよう工夫し
て家具を配置したご主人の部
屋。天井が高く開放感がある
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三角形という特徴を持つ向山さんのご新居の間取りは4LDK。ご希望どおりの3階建てで、1階に約5畳の洋室と水回り、2階にはLDKと引き戸を挟んで隣り合う洋室が1部屋、3階は洋室が2部屋という造りになっています。
2階のLDKは11.5畳と、1部屋でも十分な広さがありますが、引き戸をを開け放つと、隣りの約6畳の洋室と一体となり、より広く使うことが可能です。「2階ということもあり、日当たりも十分で明るいです」とご主人。さらにキッチンについても「カウンタータイプではないので、キッチンカウンターとしても使える食器棚を置いています。置く位置を変えればキッチンの広さを自由に調節できて、逆に良かったと思っています」と語ってくださいました。1階の洋室は「マンションを売って引っ越してきたら、母に使ってもらおうと思っています」とのこと。「収納スペースが少ないので、部屋の形に合わせた収納を作るなど、工夫したいですね」。
3階の2つの洋室は、ご夫婦それぞれが1部屋ずつ使用されているとのこと。「部屋が三角なのでできるだけデッドスペースを出さないよう家具の配置を工夫しています」というご主人の言葉どおり、部屋の形に合わせてベッドやパソコンなどが無駄なく収まっているご主人の部屋は、天井が高く明るく
て、とても開放的な印象。また、三角の頂点にあたる部分には、コンパクトなバルコニーもあります。
日当たりの良い3階のバルコニーからは、緑を見渡すことができる |
それぞれの場所の特徴や良さを丁寧に話してくださったご主人。さらに「2方向が道路に接しているので、バルコニー以外の場所も日当たりがいいのがいいですね」と立地によるメリットを話してくださいました。また「最初は外の音が気になるかと思ったんですが、防音もしっかりしていて問題なかったです」と、場所柄に配慮した家の造りを評価されていました。
倹約もするようになりました

2階の洋室の一角。三角形の頂点の形に
合わせた見せる収納が配置されている
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「家を買って自覚が生まれ、倹約もするようになりました」とも語ってくださったご主人。「ローンについても営業さんにアドバイスを受けながら組むことができ、不安はありませんでしたが、たとえ返済に余裕があっても、ローンを組んで家を買ったというプレッシャーというか責任感はありますし、倹約できるところはしようという気持ちになりますね」。
向山さんはそのような思いから「持っていた車を軽自動車に替え、料金などを検討した結果、電話はIP電話、インターネット接続は地域のケーブルテレビ回線を選びました」とのこと。車に関しては、軽自動車に替えたことで車庫入れも楽になったのだそうです。さらに、多くの窓にカーテンではなくブラインドを付けられたのも経済性も考えてのことでした。「ブラインドはスッキリ見えてオシャレなだけでなく、カーテンよりも安上がりなんですよ」。
生活の変化についてうかがうと「ここは周りに坂が少な
いずれお母さまの部屋になる
という1階の洋室。部屋の形を活
かした収納を考えたいとのこと |
いので、自転車で出かけることが多くなりました」とご主人。ご自身は車で通勤されていますが「駅まで自転車が使えるので、妻は毎日自転車で駅まで行くようになりました」とのこと。「高齢の母と一緒に住むことを考えても、坂のない場所を選んで正解だったと思います」。
また「マメに掃除をするようになりました」ともおっしゃるご主人。「床のフローリングの色が明るいので汚れが目立つんですよ」と笑いながら「でもやっぱり自分のものなので、長くきれいに保ちたいという気持ちがあるんだと思います」と話してくださいました。
さらに「自分で自由に手を入れられるのが持ち家の良さだと思います。コーナーを有効活用したいので、形に合った収納を作ったりして、家の個性を活かしつつ使い勝手を追求していきたいですね」とこれからのご新居での楽しみを語ってくださいました。
今回の向山さんのケースでは、ご両親がお持ちだったマンションを売却してからご新居を購入するという当初のプランを、不動産会社の担当者のアドバイスによって購入を先にするという形に切り替えたことが、マイホーム購入成功のカギだったと思います。やはり住宅という大きな買い物をするにあたっては、プロである不動産会社に何でも相談して、物件情報以外のことでもさまざまなアドバイスを得ることが、より良い判断に繋がるのだと改めて感じました。
また、向山さんはローンを組むということにしっかりとした自覚をお持ちで、倹約なども自然と考えるようになったとうかがい、とても感心しました。
ご主人が最後におっしゃっていた「家の個性を活かしながら自分で手を入れていきたい」という言葉が印象的でした。住宅は立地や間取りなど1つとして同じものはないのだから、その違いを個性としてどう活かしながら自分たちらしく暮らすかを考えることも、家を持つことの楽しみの1つなのだなと感じました。 |