オーナーズインタビュー 渡辺さんファミリー

このコーナーでは、マイホームを購入された方の新居にお邪魔して、住宅購入にまつわるさまざまな体験談をうかがっています。納得のマイホームを手に入れた方々の生の声を、皆さんのこれからの住宅購入に役立ててください。

引っ越してから良さを実感しています。渡辺さんファミリー 渡辺さんファミリー
渡辺さんファミリー 渡辺さんファミリー
渡辺さんファミリー

 今回お伺いしたのは、ご夫婦と2人の娘さんの4人家族が暮らす渡辺さんのご新居。当初はご自分の希望に合ったものを建てるため、注文住宅を希望されていた渡辺さんが選ばれたのは、フリープランの住宅でした。ご購入を決められるまでには、どんなプロセスがあったのでしょう。また、ご新居にはどんなこだわりが詰まっているのでしょうか?

最初は注文住宅が希望でした

サンルームとフェニックス(椰子の木)が印象的な、渡辺さんのお宅。ジョリパットという素材で塗装した壁も奥さまのこだわり
サンルームとフェニックス(椰子の木)が印象的な、渡辺さんの
お宅。ジョリパットという素材で塗装した壁も奥さまのこだ わり

 渡辺さんご一家は今回のお引っ越しまで8年間、横須賀市内の分譲マンションにお住まいでした。住み替えを考えられた理由をうかがうと「3LDKを2LDKに改装して住んでいたんですが、子供も大きくなり少し狭く感じるようになったんです」と奥さま。当初は5年ぐらいかけてゆっくりいいものを探そうと考えていたそうですが、金利や不動産価格の上昇傾向などを考え、できるなら早い方がいいと思うようになり、具体的に物件探しが始まりました。
 「自分たちで気に入ったものを建てたいと思っていたので、注文住宅を建てた友人から予算を聞いて、土地にかけられる金額を計算して土地探しを始めました」と、計画的にまずは土地探しを始められた渡辺さん。ところが「良い土地は建売りの会社が購入してしまう場合も多いらしく、土地だけを探してもなかなかいいものに巡り合えませんでした」とのこと。そんなとき、奥さまがご覧になりたい物件を見つけ、連絡を取られたのが大和住販でした。「展示プラザに行って、注文住宅で考えていた間取りや設備などのいろいろな条件を伝えると、営業さんにそれならフリープランでもできると言われたんです」と奥さま。これがきっかけで渡辺さんは、現在お住まいの物件に出会うことになりました。

マンションを売らずに購入できたんです

フェニックスを中心に、カラフルな花々がよく栄える南国風のお庭
フェニックスを中心に、カラフルな
花々がよく栄える南国風のお庭

 逗子の閑静な住宅街の一角にある現在のお住まいを最初にご覧になったのは奥さま。「逗子には友達もいて馴染みがあったので、不安はありませんでしたが、土地などが高いイメージがあり、自分が住めるとは思っていませんでした」と、最初は意外に思われたそうですが、ご覧になるとすぐに気に入られたとのこと。「その週末に家族でもう一度見に行って、その場で決断しました」。
 最初にご覧になってから1週間後にはご契約をされていたものの、渡辺さんには別に気にかかっていることがありました。「それまで住んでいたマンションもとても気に入っていたので、なんとかマンションを売らずに新居を購入したいと考えていたんです」と奥さま。しかし、どの銀行や不動産会社に相談しても、マンションを売却しなくては次のローンは組めないとの答えだったのだそうです。「そのことで悩んで、購入をやめようかと思ったこともあったんですが、営業さんはあきらめずに、マンションを売らずに済む方法を考え、提携銀行に交渉してくれました」と語ってくださった奥さま。「そのおかげで今は、賃貸マンションとして貸すことができています」。

何でも営業さんに相談していました

開放的なLDKの広さは約17?。写真左手の扉はパントリー リビングの隣は2人の娘さんが仲良く机を並べる子供部屋。3畳のロフトが付いている
(上)開放的なLDKの広さは約17?。写真左手の扉はパントリー (右)リビングの隣は2人の娘さんが仲良く机を並べる 子供部屋。3畳のロフトが付いている
 間取りや設備などを決める段階では、ご主人は「長く家にいる妻が気に入るのがいちばんですから」と、ほとんどすべてを奥さまに任せられたとのこと。奥さまは「2人とも譲れないところが多くて、ケンカになったという友人の話なども聞いていたので、主人が好きにしていいといってくれたのはありがたかったです」とおっしゃっていました。
 当初、注文住宅を建てたいと思われていたというだけあって、間取りや設備などのほかにも、奥さまにはこだわりのポイントがいくつもありました。床材は合板ではなく無垢の木を使う、外壁はジョリパッ

約3畳の書斎はご主人のパソコンスペース
約3畳の書斎はご主
人のパソコンスペース

 
ト、室内の壁は珪藻土の塗り壁にする、キッチンの換気扇はマウント型のもの、シューズクロークを造るなどです。
 「主人が買ってきてくれた家の間取りやデザインをシミュレートできるパソコンソフトを使って、建築業者との打ち合わせで提案する間取り図などを自分で作りました」と、真剣に家造りに取り組まれていた様子を語ってくださった奥さま。また、「打ち合わせは7〜8回あったんですが、営業さんが毎回一緒に行ってくれたので安心でした」とのこと。さらに「打ち合わせどおりになっていないことがあったときなども、いつも営業さんが間に入って調整してくれました」と振り返ってくださった奥さま。「営業さんは常に買う人の味方になってくれたので、本当に安心して何でも相談していましたね」と、強い信頼感があったことを語ってくださいました。




ほとんどの希望を叶えることができました

普通の家には珍しい、玄関脇のシューズクローク。オシャレなデザインもインテリアもまるで外国のよう
普通の家には珍しい、玄関脇のシューズクローク。
オシャレなデザインもインテリアもまるで外国のよう

 こうして建てられた渡辺さんのご新居は、2台分の駐車スペ ースと南国風のお庭を備えた3LDK。奥さまが「使用する素材、 設備、間取りなどほとんどの希望を叶えることができました」 とおっしゃるこだわりの家です。
 1階は6畳の和室と、7.5畳の洋室の2部屋と水回り。奥さまの 希望だった正方形の琉球畳が敷かれた和室は、友人を泊める客 間として、また将来はご両親の部屋としても使えるようにと考 えられた部屋だそうですが、「今は家族全員が川の字になって ここで寝ています」とのこと。
 2階にはLDKと2人のお嬢さんの子供部屋、3畳ほどの空間にパ ソコンを置いたご主人のコンパクトな書斎が配され、「みんな が自分の空間に閉じこもってしまうのが嫌だったので、LDKと 子供部屋と書斎を同じ階にしたかった」という奥さまの希望が 叶えられました。キッチンには要望どおりマウント型の換気扇 が設置され、パントリーも設けられています。子供部屋とLDK を仕切っているのは3枚の引き戸で、開ければほとんど一続き の空間になります。子供部屋のポイントは3畳ほどの広いロフト。「ベッドルームのつもりで付けたのですが、子供の格好の 遊び場になっています」。

廊下に置かれた、家の雰囲気に良く合ったシェルのランプ
廊下に置かれた、家の 雰囲気
に良く合ったシ ェルのランプ
 
 そして、渡辺さんのお宅ならではの空間が玄関脇のシューズクロークと、1階の日当たりの良い道路側に造られたサンルーム。奥さまが間取りを考える際、どこよりも優先されたというシューズクロークは、たっぷりの収納力に加え、南国風の小物などでセンス良く飾られ、家全体のオシャレな雰囲気を凝縮したような空間になっています。
 また、サンルームはお引っ越し後に付けられたとのこと。「最初はウッドデッキも考えましたが、ここは海が近く湿度が高いので、湿気を気にせず洗濯物を干せるサンルームを選びました」と奥さま。「出かけることが好きなので、外出中も洗濯物を干しておけるサンルームはとても便利です」。


引っ越してから良さを実感しています

現在は家族全員の寝室になっているという、琉球畳を敷いた一階の和室 LDKと同じ無垢の床材を使用したオシャレなトイレは奥さまのお気に入り
(上)現在は家族全員の寝室になっているという、 琉球畳を敷いた一階の和室 (右)LDKと同じ無垢の床材を使用したオシャレな トイレは奥さまのお気に入り

 渡辺さんご一家がご新居に引っ越されたのは、2007年5月の こと。工期の遅れにより、予定より1カ月遅いお引っ越しだっ たそうです。「4月から通う学校と幼稚園をそれぞれ決めてい たので、子供たちは1カ月間、横須賀から逗子に通っていたん ですよ」と話してくださった奥さま。「毎日の送り迎えは大変 でしたが、建築中のこの家にも毎日来ていました。建っていく 過程を確認できたのは良かったです」。
 「ここはうぐいすの声が聞こえたり、蛍を見られる公園があ ったり、本当に自然が豊かなんです。周りに同世代の人や子供 の同級生が居るのも、希望どおりでした」とおっしゃる奥さま 。お子さんたちも新しい環境にすっかり慣れ、行動範囲が広が ったとのこと。「車通りも少なく静かで、子供が外で遊んでい ても危なくないですし、子供だけでも行けるところに公園もあ り、子供たちだけの世界も広がったと思います」。また、「駅 からは歩くと22分ぐらいかかるんですが、毎日歩いて往復する ようになって主人が痩せたのも良かったことの1つですね」と 笑顔で話してくださいました。
 引っ越されてからの数カ月間を振り返って「住み始めて改め てこの家や周りの環境の良さが分かり、本当に引っ越して良か ったと思っています」と実感を込めて語ってくださった奥さま 。「ひととおり希望が叶えられたので、変えたいと思うところ は今のところないですね」と語ってくださった、満足そうなご 様子が印象的でした。

お話をうかがって・・・

 渡辺さんのご新居は、注文住宅でもかなわないほどの、たく さんのこだわりが詰まったお宅でした。渡辺さんのように注文 住宅をご希望だった方が「今は変えたいところはない」とおっ しゃるほどご希望に合う家が、フリープランという方法で建て られたということに驚き、感心しました。
 お話をうかがっていると、家の設備や建築の素材などについ てとても良くご存じで、ご希望を叶えるために、よく勉強され 努力されたんだなと感じました。また、お話の中で「営業さん に相談して」とか「営業さんのおかげで」という言葉が何度も 聞かれ、渡辺さんの希望を叶えるのに、営業担当者との良い信 頼関係が不可欠なものだったことがよく伝わってきました。希 望に合ったマイホームを手にするには、希望をハッキリと伝え て本音で向きあい、担当者との良い関係を築くことが本当に大 切なのだと改めて思いました。

お客さまに、 しっかりとした情報を 伝えていきたいです
 渡辺さんは注文住宅を希望されていましたが、素材や設備などのご希望がハッキリしていたため、フリープランでも実現できると考え、ご提案しました。ご購入いただいた物件は、南ひな段、南道路で隣との間隔も十分取れていて、私の経験からもまさに理想的な場所だったと思います。
 また、お住まいだったマンションを売却しないでの購入というのは難しさもありましたが、住宅ローンの残債、マンションの立地などいくつかの条件が満たされれば可能だと思い、銀行に相談、交渉をしてご希望に沿うことができました。
 渡辺さまは設備についてもよく勉強され、住宅について一生懸命考えられていたので、フリープランの中でできるだけのご希望を叶えていただくために少しでも力になりたいと思い、建築業者との打ち合わせにも同席させていただきました。ご住宅が少しずつ完成に近付いていくのを、とても喜んでくださっていたので、私もやっていて良かったなと思いました。
 お客さまのご希望をよく聞いて、その人に合った住宅をご紹介するのはもちろんですが、2つとして同じものは無い住宅というものを扱う担当者として、お客さまがチャンスを逃すことがないよう、しっかりとした情報を伝えていくことを心掛けていきたいと思います。
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