40坪の広い土地に建つライトグレーの外壁の笠原さんのご新居。南道路で日当たりがよく、お庭も広々としている
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今回のお引っ越しまで、ご夫婦と3歳のお子さんの3人で都内の分譲マンションにお住まいだった笠原さんご一家が住み替えを決められたのは、奥さまが2人目のお子さんの出産を控えた2006年の年末のことでした。
「世田谷区のマンションに住んでいたんですが、2人目の子供が生まれるとそのマンションが手狭になってしまうので、そこを売って広いところに引っ越そうと思ったんです」ときっかけを語ってくださったのはご主人。「マンションは2LDKだったんですが、将来的には子供2人にそれぞれ自分の部屋を持たせてあげたいので、最低3LDKの間取りが条件でした」とのこと。奥さまは「それまで住んでいたのが周りに緑がない都心のマンションだったので、引っ越すなら子供たちがのびのびできる環境の良い場所にと思いました」と話してくださいました。また、笠原さんは「2008年から子供を幼稚園に通わせるつもりなので、途中入園というのは避けたかったですし、引っ越して新しい環境に慣れてから幼稚園に行かせてあげたいとは思っていました」と、お引っ越し時期についてもしっかりと希望をお持ちでした。
このように、子育てに必要な広さと環境を重視してご新居を探し、2008年の春までには引っ越そうと決めたお2人ですが、そのときはまだどこに引っ越すか、マンションと一戸建てどちらにするかといった具体的なことは、お2人のなかでもはっきりと決まっていませんでした。

お引っ越しをすることを決めると、笠原さんはさっそくお子さんと3人で大和住販を訪れました。最初から探すエリアを横浜に限定していた訳ではなかったのだそうですが、奥さまは「横浜には友達もたくさんいるし、横須賀にある私の実家も近くなるので、都内以外なら横浜がいいかなと思っていました」とのこと。「とりあえず相談してみようということで横浜のお店に行ったのですが、大和住販は横浜が地元でしかも幅広く情報を扱っている会社だったので、私たちの家探しには合っていたと思います」と語ってくださいました。
こうして営業担当さんにいろいろとご相談をされているうちに「横浜にはほとんど土地勘がなく、相場などもまったく分かりませんでした」とおっしゃっていた笠原さんにも、少しずつご新居の具体的なイメージが見えてきました。「まず、『都内ならマンションもいいけれど、横浜なら一戸建て』という最初の方向性が決まりました」と語ってくださったお2人は、「そこを出発点として一戸建てなら2階建てがいい、子供が遊べる庭も欲しい・・・というように、だんだんとイメージができて、希望が絞られていきました」と、条件や希望がはっきりとしたものになっていった様子を語ってくださいました。
また、大和住販での様子ついて「子供を遊ばせるスペースがあって、女性社員の方がずっと側で面倒を見ていてくれて助かりました」と話してくださったお2人。奥さまはさらに「すごく人見知りをする子なので、お姉さんたちと大人しく遊んでいたのにはびっくりしました」と話してくださいました。

白で統一された清潔感のあるキッチン。2方向に窓がありとても明るい
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ご希望が具体的になり、実際に住宅を見に行かれた笠原さんは、その日のうちにご購入を決断されたとのこと。ご覧になった住宅はなんと2件だけだったのだそうです。「ここは13棟の分譲地なのですが、見に来たときにすでに建物が建っていたのは2?3件で、ここもまだ更地でした」と説明してくださったご主人。即決につながったポイントをうかがうと「"インスピレーション"ですね」とお2人。「もちろん土地の広さや日当たりなどの条件も良かったのですが、見てすぐに2人ともここなら良いなと思えたんです」とのこと。さらに「実は最初、別の区画に案内されたのですが、ちょうど見ているときに売れてしまったと言われて、気に入ったものを他の人に買われてしまったら嫌だなと思ったのも即決の理由の1つかもしれません」とも語ってくださったお2人。「すぐに決断できたのはこの家と何か"縁"があったからかな、と感じています。たくさん見過ぎるとかえって迷ってしまう気がするし、決断には"勢い"というか、いいなと思ったら踏み出してみる思いきりも必要だと思います」と経験者としてのアドバイスもしてくださいました。
また、お持ちだったマンションの売却がスムーズだったことも、
現在、家族全員がここで寝ているという寝室
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購入成功の一因だったと語ってくださったお2人。「マンションの売却も大和住販にお願いしたんですが、こちらの希望の条件で売ることができました」とご主人。「売却と購入が同時進行できるようタイミングの調整も上手くやってくれたので、安心して買うことができました」とのこと。さらに「お腹が大きかった私に配慮して、私たちの居住中に購入希望でマンションを見に来る方も、本当に購入したい人だけに限定してくれていました」と細かい気遣いがあったことを明かしてくださったのは奥さま。お2人とも売却に関するサポートにも満足されているとのことでした。

家の中心のスペースにしたいという思いが詰まった広いリビング。南向きに大きな窓があり、日当たりも良好
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笠原さんがご購入されたのは、敷地面積が約40坪の広々とした新築一戸建て。周囲にも広めの土地にゆったりと建てられた住宅が多い落ち着いた住宅街に建つ家です。ご購入時にはまだ更地の状態で、自由に選ぶことができたという外壁はライトグレー。道路に面した南側に広い芝生のお庭が広がっています。 「フリープランということで、外壁や壁紙の色、間取りなどを自分たちで決めることができました。設備も仕様は決まっていましたが色は選べたので、自分たちの希望に合わせられるところは多かったです」と奥さま。しかし、ご主人がとてもお忙しいこと、奥さまがご出産にともない入院されたことなどがあり、何度も細かく打ち合わせができる状況ではなかったとのこと。「実際に打ち合わせをしたのは数回で、あとはカタログなどを借りて帰って自分たちで選んで伝えるという感じでした」と、実際に家が建つまでのご様子を振り返ってくださいました。
完成したご新居は1階にLDKと水回り、2階には6畳の洋室2部屋と8畳の洋室が1部屋という3LDK。お2人のいちばんのこだわりはリビングでした。
スッキリしたデザインの白いダイ二ングセットがオシャレな印象のダイ二ングスペース
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「広いリビングを造りたかったので、モデルプランではLDKの横に付いていた和室をなくして、1階の部屋はLDKだけという間取りに変更してもらいました」と説明してくださったのはご主人。また、玄関とLDKの間に扉などを設けず、1階全体が見通せる造りにしたのもこだわりとのこと。「子供が帰って来たり、人が出入りするのが分かる造りにしたかったんです」。 こうしたこだわりが詰まったLDKは20畳弱と広々としていて、扉や余計な壁がなく開放感たっぷり。お2人はこのリビングを「家族が自然に集まる空間にしたいです」と語ってくださいました。


約10坪の広さがあり、お子さんがのびのび遊べる芝生のお庭
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笠原さんがご新居にお引っ越しをされたのは、2007年5月末のこと。お引っ越し後の生活は、それまでと大きく変わりました。「都心暮らしだったそれまでのような便利さがなくなったという意味で、変化は大きかったです」と奥さま。ご主人も「通勤にはバイクを使っているんですが、かかる時間が何倍にもなったので、慣れるまでは大変でした」とのこと。「でも、ここは緑も多いし本当に環境がいいんです」とおっしゃるお2人は、歩くと30分ほどかかるという駅までの距離についても「駅に近い3階建ての家よりも庭がある家の方が良いと2人で納得して決めたことですし、2人とも車を運転できるので、買い物などにもとくに不便は感じていません」とポジティブにとらえていらっしゃいました。
そんな笠原さん宅のお庭は約10坪。便利さより広さを優先したというだけあってかなりの広さがあり、夏にはお子さんのプールを出して遊ばせてあげることができたとのこと。さらに「まだ実現していないんですが、庭でバーベキューをするのが夢なんです」と奥さま。「今は子供が遊ぶための庭ですが、子供が大きくなったらガーデニングとか家庭菜園みたいなこともしてみたいです」と笑顔で語ってくださいました。
「環境も間取りも、この家にはとても満足しています」とおっしゃっていたお2人の口から「この家が最後だとは考えていないんです」と、最後にちょっと意外な言葉が。「もちろん、子供たちが大きくなるまで引っ越すつもりはありませんが、例えば子供が独立したらまたマンションに住みたいと思うようになるかもしれないし、暮らし方によって住みたい家も変わってくると思うんです」とおっしゃるのはご主人。さらに「一生一度の買い物だ! と思っていたら、逆に迷い過ぎて買えなかったと思います」との本音も語ってくださったお2人。「家はそのときどきの生活に合っているのがいちばんだと思います。この家は今の自分たちの生活によく合っているので、今はとても満足です」と話してくださったご様子が印象にのこりました。
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| 寝室以外の2階の2部屋はそれぞれ6畳の広さがあり、どちらも2面採光で明るい |
2人目のお子さんの出産を機に、広々とした家を購入された笠原さん。お2人のお話の中には"インスピレーション"や"勢い"、"縁"といった言葉が多く聞かれましたが、やはり「今の自分達の生活に合っているので満足です」という言葉がいちばん印象的でした。一般的に家は人生で何度も購入できるものではありませんが、お話をうかがっていて、笠原さんは「そのときの暮らしに合った家で満足して暮らせるのがいちばん」という当たり前でありながら贅沢な考えを、これからも実践されて行くのかもしれないなと感じました。
家は確かに大きな買い物ですし、将来のことを考えていろいろと迷うこともあると思いますが、まずは「今の自分たちにどんな家が必要か」が出発点なのだなと、改めて気付かされた気がしました。 |