ベージュ系の色調が暖かみを感じさせる飯塚さんのお宅の外観。1階部分のタイル貼りがかわいらしい
|
飯塚さんは今回マイホームを購入されるまで、九州にお住まいでした。「仕事の関係で九州に住んでいたんですが、今回転職を機にこちらに引っ越すことになったんです」と説明してくださったのはご主人。もともとご主人のご実家が神奈川県内だったこともあり、この機会に新しい職場にも近い川崎市内での住宅購入を考えられたのだそうです。ご主人は「最初はまた賃貸に住もうかとも考えたんですが、賃貸の家賃も高いので、この値段の家賃を払い続けるなら買ってしまったほうが良いなと思ったこともきっかけの1つでした」と語ってくださいました。
さらに上のお子さんが今年小学校に入学されることもきっかけになったといいます。「賃貸を借りて何年かしてから家を買おうと思っても、子供が学校に行っているとなかなか引っ越しもしづらいと思いますし、学区などを考えると引っ越せるエリアも限られてしまうので、良いものがあったら子供の入学前に買いたいと思ったんです」とご主人。そのため4月までにお引っ越しができることも今回の住まい探しの条件の1つだったと語ってくださいました。
最初はマンションのご購入も検討され、実際に何件かはご覧になったという飯塚さん。しかし価格などを見て検討するうちに、一戸建てを希望されるようになったとのこと。「マンションのほうが安ければ候補になったと思いますが、あまり価格がかわらなかったので、それなら静かで、環境の良い場所にある一戸建てのほうが良いと思うようになったんです」と話してくださいました。

こうして2007年の年末に住宅探しをスタートされた飯塚さんの、最初の情報源は無料の住宅情報誌とインターネットでした。情報誌を見たりインターネットで検索をしたりして情報収集されるなかで、2社の不動産会社のサイトで会員登録をされたのだそうです。ご主人は「そのうちの1社が大和住販だったんですが、登録して数時間後には電話がかかってきて、対応の早さにびっくりしました」と話してくださいました。
飯塚さんのご新居に対する主なご希望は「静かで日当たりの良い、4LDK以上の間取りの2階建ての家」というものでした。「駅の近くなど便利な場所にある3階建てよりも、少し駅から遠くても2階建てのほうが良いというのは最初からの希望でした」とご主人。また、エリアについてはできれば川崎市内という程度だったのだそうです。「細かくエリアを限定するよりも、幼稚園、小学校、中学校が通いやすい範囲にある場所を意識しながら探しました」と、子育てに安心な環境を重視されていたことを語ってくださいました。
「正月休みや連休を使って九州から出て来て、何日間か実家に滞在するあいだに集中的に現地を案内してもらいました」と振り返ってくださったご主人。小さいお子さんを含めて家族全員で川崎まで来るのは難しく、ご主人おひとりでの住まい探しでした。「実際の建物を一緒に見ることができなかったので、妻に見に行った家の写真や間取り図を送って見てもらうようにしていました。場所が遠いだけでなく、3月中の入居を希望していたので時間的にもあまり余裕がないなかで探すのは、やはり大変でした」と、ご購入までにはさまざまな苦労があったことを明かしてくださいました。

壁と家具の白が、空間を明るく開放的に感じさせているリビング |
2008年2月の終わりに現在のお住まいに巡り合われ、ご購入を決断された飯塚さん。何件か実際の住宅をご覧になるうちに川崎市内の地域ごとの雰囲気や相場などが分かってきていたとおっしゃるご主人は「この家は情報を見た段階で、ここに決めることになるかも知れないという感覚がありました」とのこと。実際にご覧になって日当たりの良さや間取りなどをご確認されると、「予算や3月中に引っ越せるタイミングなどを考えると、もうこれ以上のものはないかなと思いました」と語ってくださいました。「何件もの家の情報を送ってもらって見ていたなかで、ここがいちばんかなと思いました」とおっしゃるのは奥さま。さらに奥さまは「実際の家を初めて見たのは引っ越しのときだったんですが、リビングなども思っていたより広くて、すぐにいいなと感じました」と語ってくださいました。
ダイ二ングキッチンも日当たり良好。オープンタイプのキッチンは、配膳などがしやすく使い勝手が良いとのこと |
また「最初はインターネットで登録した2社の不動産会社に連絡を取っていたんですが、しばらくして大和住販1社に絞ったんです」と明かしてくださったご主人。主な理由はご案内のときなどの担当者のちょっとした対応の違いだったのだそうです。「相性というのもあると思いますが、大和住販の営業さんは話し方も落ち着いていてこちらの質問に対する答えも的確で安心感が持てました」とのこと。「営業さんは、ほかの家を見たときもすでに別の人の申し込みが入っているなどの情報をリアルタイムでしっかり伝えてくれましたし、住宅に関する知識も豊富だったと思います。やはり大きな買い物をするときですから、担当者に信頼感が持てるかどうかは大事だと思います」と語ってくださいました。
LDKと扉一枚を隔てて隣り合う6畳の洋室は2人のお子さんの部屋
|
飯塚さんが購入されたのは川崎市宮前区の住宅街にある2階建ての新築住宅。周囲は交通量も少ない落ち着いた雰囲気の町並みでとても静かです。東側の道路に面した土地の広さは約28坪ほどあり、1台分の駐車スペースがしっかり確保されています。建物は飯塚さんのご希望どおりの2階建て、間取りは4LDKです。1階にはそれぞれ約6畳の広さがある洋室が3部屋、2階にはオープンタイプのキッチンを備えた広さ15畳ほどのLDKと約6畳の洋室、バスルームが配されています。将来はお子さんたちがそれぞれ自室を持つことになりますが、現在は2階の洋室をお子さん2人の子供部屋、1階の1部屋を家族の寝室にされているのだそうです。
ご新居のどこを気に入っていますか? とうかがってみるとまず日当たりの良さ、明るさを挙げてくださったお2人。ご主人によると家が東西に長い長方形をしているため南向きの面が広く、すべての居室に南向きの窓があってとても日当たりが良いのだそうです。とくに2階はバルコニーも南向きに造られていて、とても明るい空間になっています。その2階にあるリビングがお気に入りと話してくださったのは奥さま。「2階のリビングは明るいし暖かいです。これから夏になると暑いくらいかもしれないですね」。また、家のすべての窓がペアガラスになっている点も良いとお2人。「カビや結露がないのはやはり快適だと思います」。さらに、LDKと同じ2階にお風呂がある造りが気に入っているとおっしゃるのはご主人。「まだ子供も小さいですし、リビングと同じフロアで全部できるというのは便利で良いです」とのこと。お2人とも、間取りから設備までいろいろなお気に入りのポイントを挙げてくださいました。
1階は、寝室を含め3部屋。どの部屋も南向きに窓があり、日中はとても明るい
|
飯塚さんご一家がご新居にお引っ越しをされたのは2008年3月下旬のこと。上のお子さんが小学校に入学される4月には間に合わせるというご希望は叶ったものの、お引っ越しの前後はとても慌ただしかったそうです。奥さまは「遠くからの引っ越しだったこともあり、やはり大変でしたがもうかなり落ち着きました」と話してくださいました。
最寄り駅まではバスを使うと10分程度、徒歩では30分ほどと少し距離がありますが、「その分周りの住宅街はゆったりした雰囲気ですね」とおっしゃるのは奥さま。「普段の買い物ができるところは歩いて行ける範囲にありますし、自転車も使えるので不便はないですね」とのこと。ご主人も「これまでより家で過ごす時間の余裕ができそうなので、静かな場所を選んで良かったと思っています」と話してくださいました。また、「買う前に場所を確認して学区も調べたので、幼稚園、小学校、中学校までは家から近いんです。とりあえず、子供の通学は安心かなと思っています」というお2人の言葉からは、お子さんが成長していく環境をとても大切に考えていらっしゃることがよく伝わってきました。
今後住宅購入を考えている方へのメッセージをお願いすると「実際に現地に行って周囲の環境や建物などをよく見ることだと思います」とご主人。「建売りの住宅を買う場合は土台や柱など実際に見られませんが、私たちは写真を見せてもらったり説明を聞いたりして確認しました」とのこと。「見られる範囲では、例えば浴室乾燥機、ペアガラスなどの生活しやすさを考えた設備を確認されるのも良いかなと思います」と、実践的なアドバイスをしてくださいました。
九州にお住まいだった飯塚さんご一家は、ご主人の転職を機に川崎にマイホームを購入されました。ご主人はおひとりで九州から川崎まで何度も足を運んで現地をご覧になり、一緒に来られない奥さまは送られた資料や写真をもとに検討されるなど、探されているあいだは本当に大変なことが多かったと思います。そうしたなかでお子さんの入学までに引っ越しをするというご希望を叶えられたご主人の行動力、ご夫婦の決断力には感心させられました。
また、最後の飯塚さんのアドバイスからは「現地をよく見ること」の重要性を改めて感じさせられました。完成している住宅を前にすると、デザインや高機能の付帯設備などについつい目が行ってしまいがちですが、周辺環境はもちろん、土台や柱といった建物の構造や安全性について知ること、暮らしやすさに直結する設備をチェックすることなども大切だということを思い出させてくれる、貴重なアドバイスだったと思います。 |